70's の登山用ダウンの、短丈でクラシカルなシルエットを踏襲しつつ、現代的にバランスを調整したダ ウンジャケット。
表地はこの製品だけのために作製したオリジナルのナイロンタフタ。 現代にはありそうでない、少し肉のあるもっちりとした生地感を糸から解析し、シボ感まで作り込んだ。 70's のフランス製ダウンの特徴でもある光沢感を再現。
所有している70’sフランス製ダウンジャケットを元にモダンクラシックな1着を作りました。
70年代、日本にはまださほどダウン製品が出回っていない時代、登山家の間で憧れだったのがヨーロッパ製ダウン。パッと見モンクレールがベースの様に見えるけど、ベースにしたのはフランスにて創業したアウトドアブランドのヒマスポーツが作成した、フランスの登山家ルネ・ドメゾンの名前が記載されてるシグネチャーモデル。ルネ・ドメゾンは70年代の様々なブランドからシグネチャーモデルが発売された、現代登山家の先駆者。有名登山家の為に製作したり商品名がその人の名前になっているシグネチャーモデルが他のブランドでも多く作られ、ダウンジャケットが街着としての市民権を得る遙か前に競技用として開発されている。登山用に作られたダウンなので、雪山でも目立つように発色の良い色が使用され、当時はダウンパンツやスノーブーツも一緒に販売された寝袋的な1着。文句無しのプロ仕様で都会では完全なオーバースペック。フランス製ダウンの特徴でもあるシレー加工が独特の光沢感を生んでいて、いやらしい艶感ではないクラシックな光沢感がまた良い。当時、モンクレールやミレーなども同様、フランスブランドが皆リリースしていた「THE」なブルーとレッドのコンビネーションカラー。売りやすいのはブラックやネイビーとかなんだけど、せっかく作り込むなら「THE」というカラーがいいし、意外と合わせやすい。冬場にダウンに袖を通してしまうと中々ダウンから抜け出せなくなるから、こういうテンションのつく色って重宝する。
現代的なファッションとしてのダウンウェアではなく、アウトドアシーンで防寒着として愛用された時代。形もクラシックな短丈なのにダウン量がこれでもかってくらいパンパンでその野暮ったさが愛らしい年代のモデル。シェルに使用しているのはこの製品だけの為に作製したオリジナルのナイロンタフタ。ナイロンの生地開発は天然繊維と違い経済ロットが馬鹿でかく、大手スポーツブランドくらいしか中々できない。生地屋が在庫するのはモダンなソリッドな生地ばかりだし、こういう少し粗い目面の立ったクラシックな生地って本当に無い…この時代のナイロン生地独特の、少し肉のあるモチッとした質感に絶妙なシボ感を再現したく作り込んだ。着脱可能なフード、ヒートロスを防ぐためのオフセットフロントなど、防寒着としてシンプルかつ実用的なディティールで、二重のダウンパック構造で防寒性も申し分ないモデル。写真では見えないけどステッチも配色になていることで立体感が出ていたり、ベースアイテムの短丈のシルエットも今ではとても気分だけど、少しだけサイズ感を調整。上だけボタンを留めてオフセットフロントを活かして少しだけAラインで着こなす。
ポケットのデザインなど機能をアップデートすることは簡単だけど、この都会では少し不便な仕様も愛らしさなので、あえて壊すことなく主張の少ないデザインのままにした。アメリカには無いヨーロッパらしい整い。この年代のエクスペディションダウンって着られるサイズが見つかることはほとんど無いし、そもそも見つけられない。持っているモノもほとんど小さくて着られない。古着で状態のいいものが普通に買えるなら作る必要はないけど、入手困難で歴史を感じられるモノをヘリテージやアウトドアマニア的な解釈ではなく、現代生活に少しだけ馴染ませて今着たいと思うプロダクトを作るのは意味があることかなって。
-A.PRESSE ディレクター・重松一真-
[SIZE] (cm)
2( 着丈 70 / 身幅 62 / 肩幅 47 / 袖丈 69 )
3( 着丈 72 / 身幅 63 / 肩幅 48 / 袖丈 70 )
(身長 178cm / 体重60kg/ 着用サイズ48 )
商品によっては、どうしても若干の誤差が発生してしまいます。
採寸データは参考値としてご利用ください。
[A.PRESSE] アプレッセ...
A.PRESSEとは、僕たちのワードローブに 一軍入りできる服とは何かを考え、作ってしまおうというプロジェクト。
色んな服を買っても結局いつものお気に入りを着てしまうという悩みを僕は抱えている。
だから僕のファッションはとても平凡で退屈なものだ。
率直に言うとお気に入りの数を増やしたい。
毎日着たいと思えるものが沢山欲しい。
服への願望としてはただそれだけだ。
古着屋さんを覗けば高確率でずっと着続けられそうな服を見つける事ができるのだけれど、
本当はそのビンテージに合わせる今モノの服が欲しいと思っている。
まわりのカッコイイ人たちはみんなそう、
新しいものと古いものを上手にミックスして着ていて憧れる。
これだけモノが溢れ情報も沢山あるのに、
一軍入りするお気に入りを見つけられないのはなぜ?
無駄な買い物にも疲れ果て、
僕はその謎を解明すべく、モノも作れて発信もできる編集部を作ることに決めた。
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